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2016.07.14/INTERVIEW

「スタートアップ!福岡」-福岡市スタートアップの拠点「福岡市スタートアップカフェ」

今年の「フクオカ プサン カフェ」連載テーマは、今、世界で注目を浴びている「スタートアップ(創業・起業)」です。特に、福岡市はグローバル創業・雇用創出特区として国の指定を受け、日本全国はもちろん、海外からも関心が高まっています。連載の第一弾は、福岡市のスタートアップの中心ともいえる「福岡市スタートアップカフェ」。コンシェルジュの藤見哲郎様にお話を伺いました。


・まず、スタートアップカフェの特色やコンセプトを教えていただけますか。
私たちは福岡のベンチャーのエコシステム全体像におけるスタートアップカフェの位置づけをよく「ホテルの1階」と表現します。多くの人が気軽に立ち寄れる場所、具体的な発想はなくても潜在的な創業への気持ちを引き出せるよう一般市民の方も寄れる場所だからです。
 私が思う「スタートアップ」は、限られた時間と資源を最小限に用いて最大限の効果を生むことです。創業を進めていくといくつか乗り越えないといけない壁にぶつかりますが、その都度助けを与え、最大限の効果を生み出せるよう助言してくれる専門家やパートナーをつなげるのがこちらの役割だと思います。

・今までの実績を教えてください。
今年の6月、一か月間の相談件数が220件でした。年間にするとかなりの件数になるのではないでしょうか。福岡市が創業特区に指定され、スタートアップビザも活用できることもあって外国人の相談も増えています。輸出入業、日本や海外進出等、相談の内容も様々で、中国や韓国、アメリカ、フランス、オセアニアのトンガまで国も多様です。

・今後の取組について話してください。
これからはやはり海外・グローバルです。日本だけでなく,海外のグローバル市場に挑戦してスケールアップを目指していくのは自然な流れではないでしょうか。
そうした企業を支援するために、スタートアップカフェでは,サンフランシスコを拠点とするbtrax Inc.が運営するコミュニティ型ワークスペース「D.Haus San Francisco(ディーハウス サンフランシスコ)」との連携を実現しました。これにより、福岡市スタートアップカフェで、サンフランシスコの情報収集や起業相談等が可能となります。今後、このような連携を他の海外都市にも拡大していきたいと考えています。
また、一人でいきなり海外はハードルが高いことだと思います。良きパートナー、良きチームに会わないと無理だと思うので、今後の課題でもありますが、創業希望者が良い人材に会えるように取り組んでいきたいです。
構想中ではありますが、アメリカ市場に強みのある台湾の人材や、ITやフィンテックに強いインドの人材を交えてチームを作るのも海外進出への力になると思います。

・福岡市のスタートアップ環境はいかがでしょうか。
福岡はやはり日本国内の主要都市の中においては、「コストパフォーマンスがよい」のが大きなメリットです。事務所の賃借料など、固定経費が日本の他の大都市と比べて割安であるにもかかわらず、福岡を拠点にして日本のマーケットに十分挑戦可能ですし、福岡だけでも大きい市場があるのでテストマーケティングにも向いています。
国際空港である福岡空港が都心に近いなど、国内外への移動が非常にスムーズであるのも、グローバルに展開したいスタートアップ企業にとっては魅力です。
こうした福岡市の魅力に加えて、スタートアップカフェでは、英語ができる行政書士、司法書士、税理士、弁護士が相談にのれます。
政府機関もスタートアップカフェから比較的近くて便利ですし、留学生の多い市内のIT専門学校や日本経済大学とも連携を進めているので、留学生人材を雇うことで海外から日本進出する場合の言語の問題も解決していく予定です。
在留資格(経営・管理)の申請時の要件を緩和する「スタートアップビザ」をはじめ,外国人創業者向けに様々な福岡市独自の施策もありますし、海外の方にとっても、福岡市はスタートアップしやすい環境にあると思います。

・創業したいと思う方々(韓国も含めて)へのメッセージをお願いします。
福岡市には、アジア各国をはじめとした多国籍な人々が、新しい事業を生み出すアイディアを持って集まっています。様々な国の人々が集まっていますので、目指す国や地域に詳しい人材とチームを組むことができます。また、日本のマーケットに向けて事業を始めた後に、福岡を拠点としてアジアへチャレンジすることも可能です。
韓国の方には、距離的にも非常に近い日韓両方の市場を知り、両方のマーケットが使えるメリットがあります。日本のものづくりの技術と韓国のマーケティング能力がタグを組んだら強力な力になると思います。
是非福岡にお越しの際には,スタートアップカフェにお気軽にお立ち寄りください。


取材に訪れた「福岡市スタートアップカフェ」は福岡市の中心部にある大型書店の店内にあってアクセスも便利で、無数にあるビジネス書を、お洒落な雰囲気の中で自由に読めるのも魅力的でした。相談は基本、日本語と英語でできます。創業への意欲のある方、大事に育てたアイディアを実現したい方は是非「福岡市スタートアップカフェ」に相談してみてください!

※「福岡市スタートアップ」に関する詳しい情報は
http://startupcafe.jp/

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