福岡トレンド

2015.09.24/INTERVIEW

「博多伝統工芸」―博多織「株式会社サヌイ織物」

今回は博多織の「株式会社サヌイ織物」をご紹介します。サヌイ織物の工房は福岡市西区小戸に位置し、博多織の財布や名刺入れ、ネクタイなど、様々な商品を製作しています。サヌイ織物の讃井勝彦社長にお話を伺いました。

・貴社の事業内容について話していただけますか。
当社の主な事業内容は博多織製織加工販売業で、「博多織工芸館」も運営しています。博多織といっても当社では博多織の帯や着物は製作していません。昭和39年頃から帯や着物の製作はやめ、主にギフト商品の開発・製作をしています。当時、帯や着物を作るには呉服問屋の意見に強く左右されていたため、製作者側の意見はあまり反映されませんでした。博多織を加工した小物・ギフト商品を作ることで、作りたい作品を作り、その完成度も高くなりました。
現在、織物の記念品等を100種類ほど製作していて、各商品の色のパターンを含めると一千種類以上の商品を製作しています。もちろん、小物だけでなく、お客さんのご要望に合わせた作品はどんなものでも可能な限り製作しています。大きい作品の例として、福岡国際会議場の緞帳(大きさ9.5m×21m)なども博多織で作りました。

・博多織のこれから、また国際化についてはどう思われますか。
日本全国の伝統織物がそうですが、博多織も全盛期と比べて約13分の1まで減少しています。時代が変わり、また伝統的工芸品への認識が変化したこともあると思いますが、博多織も変化していかないと消えてしまうと思います。
当社には手織りの商品はありません。手織りの製品は確かに素晴らしいですが、機械織りの製品も、今の時代には求められているように思います。産業として後代に残すためには、お客様が求めるものを作ることが大事だと思います。良い商品の基準は「市場」が判断するものです。
博多織を小物やギフト商品に加工する利点は他にもあります。最近、着物を着る人が少なくなっていますが、財布や名刺入れ等、ちょっとした商品を持つことで、和装をしなくても手軽に伝統的工芸品を楽しむことができます。また、贈呈品等で広がることで和装に興味を持つ人が増え、小物に留まらず着物を着る人も増えてくると期待しています。実際、博多織に代表される献上柄も二次加工の商品を通して広がり、あまり縁のなかった方々も接することができました。
海外展開に関しては、福岡県内だけでも十分需要がありますので、今は考えていません。ただし、当社の生地を利用して海外で作品を作るケースはあります。実は、有名な車ブランド「レクサス」のシートを博多織で製作する事業を進めていて、間もなく生産予定です。レクサスは海外でも人気が高いので、ある意味、海外展開になりますね。

・ホームページをご覧の方、特に韓国の方に一言お願いします。
新韓銀行のカードが使えます!「博多織工芸館」に来られたお客様には、商品を買っていただくだけでなく、博多織とその良さをも知っていただきたいと思っています。外国の方も歓迎で、日本語が通じるなら博多織の説明や工房の案内も喜んでさせていただきます。

この日は「博多織工芸館」で取材を行いましたが、館内には、豊富な種類の商品販売はもちろん、博多織の製作や歴史に関する資料館もありました。サヌイ織物の商品は各地の百貨店でも扱っていますが、品揃えはこちらが一番で、カタログに載っていない商品も販売しているそうです。お手頃な金額で、博多織を所持する喜びが味わえます。

・「博多織工芸館」の詳細
住 所:福岡県福岡市西区小戸3-51-22
電 話:092-883-7077
FAX:092-883-7107
ホームページ:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hakataori/index.html

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